中国の翻訳業界の現状 2016春

翻訳会社のルックです。

最近、翻訳会社業界に関する権威的なレポート『中国翻訳会社業務発展報告』が中国翻訳会社協会からリリースされました。2015年までの統計データによると、中国の翻訳会社では従業員総計119万人で、その中に翻訳者は53.8%を占め、約64万人とのことです。

最近10年の翻訳業界の発展トレンドとグローバル化から見ると、「第12次5カ年計画(2011-2015年)」の間に、中国翻訳会社の年商は毎年平均15%の増加を維持しています。一方、入門レベルが低い、法律の保障が完備されていない、および全体規模が小さいなど問題点もレポートの中に指摘されています。

人材こそ企業発展の基盤です。しかし、中国の翻訳会社はその数と質両方とも市場を満足させていないのが現状です。レポートによると、2010年まで、中国全国の在職翻訳者は3万人に満たず、翻訳専攻から卒業した大学生や修士も、この分野の専攻が開設されてから間もないため、何千人しかいません。この人数ではますます拡大している国際交流の需要に応じられないことは明らかです。レベルの高い翻訳人材の不足が、翻訳会社にとって発展を制限される悪因になっています。

このような現状および問題点に対して、レポートでは改善策として以下四点を挙げています。

1.翻訳会社の地位を確立し、政府からの支援を強化すべく活動すること。

2.業界団体が業界自身の規則やコンプライアンスを制定し、業界自身の発展を重視する
こと。

3.市場と教育を結び付け、業界が欠乏する専門的人材を教育すること。

4.イノベーションを重視し、全業界の現代化レベルを上昇させること。

国際化に伴い言語に詳しい人材が不足しているのは、日本も中国も変わらないようです。翻訳会社ではない一般企業でも多言語を扱える人材の獲得に躍起になっていますし、言語を得意とする学生は欧米など先端企業が集まる国に移りやすいことから、これからは中国国内でも一層人材確保が難しくなるかもしれません。

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